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待てよ、断る必要があるのか?
いや、ある。
私の気持ちも大事なはずだ。
「キィィィ! 合コンがぁー!!」
「……先生」
奇声を発する保険医を、哀れみの表情で見る明彦。
それを見ていた私に、九該はのしかかってきた。
「何をしている?」
当然の質問だ。返答次第では、それなりの対処をさせてもらおう。
「あ、既成事実作ろうかなって思いまして」
なるほど理解した。
だが、
「それは女がやるから効果があるんだぞ(断言は出来ないが)男がやればただの強姦だ(女は強制猥褻罪だったか?)」
「そういえば、そうですね」
納得したか。
「じゃあ、どうしますか?」
「そう言われても困る。私は九該と結婚する気はない」
やはり、はっきりと断言しなければいけないんだろう。
「でも僕は結婚したいんです!」
イケナイ、無限ループとやらが始まる気がしてきた。
とりあえず、逃げるべきだな。
さて、どうやって私にのしかかってる九該を退けようか?
さっさとベットから立ち上がっとくべきだったな。
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