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「ふぅ、疲れた」
あれから二時間、保健医は発狂して白衣を破りだし、明彦はそれを必死で止めだし、九該は私を拉致しようとしだし、何とか隙をついて家に帰ってきた所なんだが。
玄関で靴を脱ぎ、キッチンに入る。
「っ、口の中の怪我ってどうしたらいいんだ?」
鉄味の液体を流しに吐きながら、朝の占いを思い出す。
今度からあの占いは信じる事にしよう。
とりあえず修羅場(なのだろうか?)から逃れる事は出来たが、やはり疲れた。
携帯も修理しなきゃいけないな。
そういえば、私の使っている携帯のメーカーは、修理って名目で新しいのを渡すそうだ。
なんか、釈然としないな。どうせなら新しい機種に変えるか。
時計を見て時間を確認しながら、ソファに寝ころがりテレビをつける。
午後九時とあって、多々気になる番組があった。
とりあえず、適当なバラエティー番組にチャンネルを変えて、オフタイマーを百二十分に設定する。
設定したばかりだが、もう睡魔が襲ってきた。
いや、設定して安心したから襲ってきたのか。
良いだろう……身を委ねてやる。
お休み。
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