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着替えも終わり
浜辺に出た
俺は特にする事もなくブラブラと辺りを散策していた。
その俺に
「お!!幸信じゃないか!?」
俺の名を呼ぶ声。
振り向い俺の後ろには
真っ黒に日焼けした
20代くらいの筋肉質の男と
その男に負けないくらい
黒い女の子数人が立っていた。
『…誰や!?』
『このオッちゃん…俺の名前知っとるちゅー事は、人違いとちゃうんやろけど…思い出せん!!』
考えながらも俺は普通に
「オッちゃん、誰?」
すんなりと
その失礼な言葉が口から出た。
「あら…」
拍子抜けしたように
ガックリと肩を落とす男。
周りに居る
女の子達はその男の姿にクスクスと笑い声を上げた。
『おぉ♪皆、可愛いやないか…けど、髪の毛盛り過ぎやろ!?スーパーサ○ヤ人か!!君らは』
心の中の俺のツッコミ。
「君は幸信君だよね?」
「先生婆ちゃんトコのお孫さんの…違う?」
男が再度問い掛ける。
先生婆ちゃん=俺の婆ちゃん
俺の婆ちゃんは周囲の人達から愛称でそう呼ばれている。
『昔から婆ちゃんやった訳とちゃうんやろけど…おかしなあだ名やな』
心の中で思いながら
「そうッスけど?」
男に返事を返した。
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