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「ッめた!!」
急に頭から水を被り
俺の酔いは一発で醒めた。
「はい♪おかえり。そして…お目覚?」
まご兄ィが
ニヤニヤしながら俺を見る。
「…ま、まご兄ィ…外国人が…って、あれ?」
支離滅裂の言葉を発する俺。
「はァ!?」
「幸信…なに言ってんだ?お前」
不思議そうな顔のまご兄ィ。
「まあ、いいや…ツレ紹介しとくよ」
まご兄ィは砂浜に腰掛けたまま
「ショートカットのこの子…栗林冬香。みんなはトウカって呼んでる」
トウカがニッコリ微笑み
「酔っ払いさん♪よろしくね。未成年がお酒なんか飲んじゃダメよ!」
苦言を口にする。
「あ、サーセン…幸信ッス」
俺は恐縮しながら挨拶を返した。
「次は…」
まご兄ィが俺を見て
「多分…お前が外国人って言ったのは、この子ら見たからだろうな」
前置きをした後に
「茅野姉妹…こっちが姉貴の茱梨。で、こっちが妹の咲希だ」
「こいつらの爺さん方だったか婆さん方だったか、どっちかが白人で…まあ、茅野姉妹はクォーターって訳だ」
「どっちかっつたら茱梨の方が血濃いんじゃね?身長も乳もデカいし」
二ヤけるまご兄ィに
「孫クン!!」
「セ・ク・ハ・ラ!!」
茱梨のキツい一言が飛ぶ。
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