序章

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ピロロ… 「んゥ!?はぃはぃ…」 「…………」 「うん。分かっとるって!!」 「婆ちゃんも、そんな心配せんかてえぇから」 「俺も、もうガキちゃうんやで」 「…………」 「あぁ…明後日からの転入届けやったら、学校に今出して来たわ」 「先生がメッチャ俺の事見るんやけどホモちゃうやろな!?」 「…………」 「そぅそぅ!!その矢野原先生ちゅー奴ちゃ!!婆ちゃんなんで知っとんのん!?」 「…………」 「ま!まぢで!?」 「婆ちゃんの教え子の息子なんか!?」 「なんで…そんな奴が俺の担任やねん!?」 「…………」 「んな事知らんがな!!」 「あ…バス停やからもう切るで」 プッ 俺は朝比奈幸信 関西の高校から、この日茂市ちゅートコに越して来た高校二年生。 オトンとオカンは仕事の都合で海外に行った。 俺も一緒行こう言われたんやけど…高校卒業したら就職するつもりやったし、あと一年ちょいやったからオカンの実家のある この日茂の婆ちゃんちに居候させてもらう事にしたんや。 「しっかし!!俺がガキの頃遊びに来た時から何も変わっとらん…」 「ドえらい田舎や…ここわ」
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