序章

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プシュー 一時間に二本来るか来ないかの定期バスが到着して扉が開く。 乗り込んだ俺は乗客の多さに唖然とした。 『な!?なんで都会でも無いのに…こないぎょうさん人乗ってんねん!?』 思いつつ人混みをかきわけ空き席を探す。 『お♪ラッキー空いとるやんか』 空いて席を見つけたが…隣に女の子の先客がいた。 その子はいかにも今風の軽めの感じの子。 やけど…雑誌を読んでるわけやなし彼女が開いとる本は参考書の類か? その子が若干気にはなったが 俺はハッキリ言って疲れてる!!婆ちゃんの教え子の息子… 矢野原が学校中を隈無く案内してれたおかげでや。 相手が誰であろうと 俺は座るんや!! その一念で迷う事無く空き席に座った。 突然ドッカリと隣に座る男に 女の子は 手にした本から目を外し 一瞬チラリ見する。 しかし直ぐに目を反らした。 俺も気になったから 彼女の方を何気無く目を向ける。 顔は中の上 ちょっと切れ長の目が魅力的。 瞳にはグリーンのカラコン。 髪は色抜けした茶髪。 化粧はそんなに濃くはない。 まあ、普通にどこにでも居る女子高生やな。 手に持ってる本だけが妙に気になった
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