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酷く落ち込んでた僕に
「大丈夫?」って一言
心配してくれた君がいた
少し救われた気がした
だけど君のことは
よく知らない
話したことすらなかった
後で「ありがとう」
僕はそれだけ言った
あの日初めて
お互いが口聞いたんだ
今までただ見たことしかなかった君を
僕は少し意識したのかもしれない
「優しい人」ってイメージが
"仲良くなりたい"そう思わせてた
それから僕は思いついた
仲良くなる方法
だけどそれは頭にあっても
なかなか行動に移せない
タイミングがない
結局ダメだったかって
帰ろうとした先に見つけた
ひとりの君 きっと今しかない
僕はすれ違い際に声かけた
「ねぇ…」その言葉に少し驚いた君の反応
そして次の日貰った
君のアドレス書いた小さなメモ用紙
その日の夜
僕のメールが初めて君へと届く
携帯に新しく入った名前
今じゃすっかり
よく見る名前になった
メールで普通に接する僕らも
直接ではまだ何かの話題で
話したことがない
だからこれからは
文字だけじゃなくて
ちゃんと声で
上手く会話できる
日がくるといいな
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