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「やっぱりどこも綺麗な街だなぁ~」
浅海はネオ・ヴェネツィアの街をみて感激していた
ネオ・ヴェネツィアは21世紀前半に大規模なアクア・アルタで水没したイタリアのヴェネツィアを移転した街で歴史的建造物も多い
それに伴ってイタリアやヴェネツィアの風習や伝統行事も受け継がれている。
「猫さん、すみません」
「にゅ?」
「ちょっと他の所も歩いてみたいのですが…いいですか?」
「ぷいぷい」
その猫はいいよっと言うように頷いた
「本当ですか!?それじゃぁこっちに行ってもいいですか?」
「ぷいにゅ!」
「では行きましょう!」
2人は道が入り組んでいる裏の路地のほうに歩きだした。
「わぁ~ネオ・ヴェネツィアの別の顔ですね~」
2人は街を見ながら歩いていると、浅海はあることに気付く
「あれ…?猫さん今何処に居るんでしょう?」
「ぷいにゅぅ」
猫はわからないと首を横に振った
「え?ということは…私たち迷子…ですか?」
「ぷいにゅ~」
「ど…どうしましょう…」
「…!ぷいにゅ!」
いきなり猫が走り出した
「え?ちょ…ちょっと待って下さい~」
浅海は猫が向かう方へついて行った
するとそこには…
「あれ?アリア社長」そこにはオレンジプラネットの制服を着た少女がいた。
「ありがとうございました。またオレンジプラネットをよろしくお願いします」
「こちらこそありがとう。良い思い出になったよ次もよろしくお願いします。」
「はい、ありがとうございます」
どうやら仕事が一段落したようだ。
「ふぅ…あれ?アリア社長?」
「ぷいにゅ~!」
猫はオレンジプラネットの制服を着たプリマウンディーネに走っていった。
「あの人は…!アリス・キャロルさん!」
アリス・キャロル
オレンジプラネットのプリマウンディーネ、水先案内界で史上最年少、しかも飛び級昇格でプリマになったウンディーネ。
「すごい…アリスさんに会えるなんて!」
歩はあまりの驚きに目が点になっていた
「アリア社長、今日は一人でどうしたんですか?」
「ぷいにゅぷいぷいにゅ!」
アリア社長は必死にアリスに浅海の事を伝えた
「え?あの女の子ですか?」
「ぷいにゅ!」
「あ…もしかして灯里先輩が言っていた新人さんですか?」
「ぷいにゅ!」
「そうだったんですか、あの…」
「は…はい!」
浅海は緊張してカチカチになっていた。
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