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ヤバイヤバイヤバーイっ!!
もう25日やん!
昼やん!!
夜勤の予定やなかったのにぃ。
アイツら、ハメやがって!
ってそんなん考えとる場合やない!!
「岳人ぉ!!」
とオレは慌てて家に帰った。
「岳っ!!・・・って寝とる。」
リビングに入って最初に目に入ったのはテーブルに突っ伏して寝ている岳人。
オレは岳人に近づいた。
岳人の周りには昨日作ったであろう食事がラップを掛けられ並べてある。
オレってヤツは・・・と思いながら岳人を見ると手は絆創膏だらけだった。
オレはほんま・・・
岳人を起こさないようにオレは食事を温め直し元の位置に並べた。
よし!後は岳人を起こすだけや!
「岳人、昼やで。」
「・・・ん~。ゆーし、お帰りぃ。」
と少し寝惚けているのか目を擦りながら岳人はそう言った。
「ご飯食べよか。」
とオレが言うと岳人は目を見開いて慌てだした。
「ごめん!朝ごはん用意してないっ!!」
「あるやん。てか、昼ですよ、がっくん。」
すると岳人はテーブルの上を見て、
「あれ?温かい。侑士が温めてくれたの?」
「いや、オレやないで。サンタからの贈り物かも。」
「もう。まぁ、いいや。食べよ。」
そしてオレは椅子に座り、岳人手作りの食事を食べだした。
「美味しい?」
「うん!めっちゃ美味いで。・・・そや、岳人。」
とオレはポケットから小さな箱を取り出した。
「メリークリスマス。」
と岳人に差し出す。
「ありがとう。開けていい?」
オレはうんと頷いた。
そして岳人は中のリングを取り出し、
「うわぁ。これって・・・」
「岳人の誕生石にしてみました。」
すると岳人は立ち上がり、オレに抱きついてきた。
「ありがとう!」
「いいえ。それより、ごめんな。帰るん今日になってもて。」
「ううん、いいよ。それに今日がクリスマスだし。」
仰る通りで。
昨日はイヴであって今日がクリスマスだ。
「今日はずっと一緒?」
「そんなん当たり前や!」
終
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