えっと、あっ、うん。

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まさか、まさかです。 事件です。 あの侑士がオレの誕生日を忘れてたなんて言い出しました。 「いや、忘れとったって言うか…」 「何だよ!はっきり言えよ!!」 侑士は凄く悩んでから口を開いた。 「その日ぃな、実家に帰らなあかんねん。土曜やし、学校ないやろって親父がな…」 実家だと!!大阪じゃねぇか! 忘れてたどころではなく、オレの誕生日に侑士が東京にいないなんて… 「何しに帰るんだよ。」 落ち込みつつ口を開いた。 「……………見合い。」 み! あ! い!! 見合いって何だ! お前は跡部かぁ!! 無意識の内にガクガクと侑士を揺すっていた。 当日。 侑士は成田を飛び立ちました。 さっき、謝罪のメールが届いた。 折角、土曜なのにムスッとしたままベッドに転がっていた。 いやいや、土曜とかじゃねぇや。 折角の誕生日なのにだよ。 などくだらないことを考えていた。 オレは不意に起き上がった。 「時間が勿体ねぇし、出掛けよ。」 オレは散歩がてらに商店街をブラつくことにした。 取り敢えず、スポーツ店によってアクセサリーショップによった。
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