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大学三回生。
遂に始まってしまった病院実習。
死ぬほどの文句に駄目出し。
このままでは死んでまうわぁと自室でベッドに倒れて思っていた。
でもこのまま寝るわけにはいかない。
明日の計画を考えなければいけないのだ。
三回生になって急に岳人と会う機会が減ったなぁとぼんやり考えていた。
実習が始まってからメールさえしていない。
「今日ぐらいええよな。」
岳人とメールをし始めたらきっと明日の計画は立てられないがそれは仕方ない。
やっぱり最終的に岳人が一番だ。
メールをしようと携帯を取った時、着信が入った。
相手は岳人だ。
オレは慌てて電話に出た。
「もしもし。」
『もしもし?侑士、生きてる?』
岳人の声を久しぶりに聞いた。
弱ってるオレは一瞬、泣きそうになってしまった。
「死にかけやわぁ。」
ちょっと困らせてみようかなと思ったりして…
『えぇ~!そんなにハードなのかよ!!ちゃんと飯食ってるのか?』
「毎日、コンビニ弁当やけど。」
迫力に押されポリポリ頬を掻いてしまう。
『分かった!明日、侑士の家に行ってやる。』
どうやら飯を作ってくれるらしい。
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