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てか、岳人って料理できたっけ?
岳人は言いたいことだけ言って電話を切ってしまったので今更確認も取れない。
「まぁ、ええか。久しぶりに会えるわけやし。」
オレはそのまま眠りについた。
あかん。やっぱり昨日は計画立てとくべきやった。
ボロクソに怒鳴られてしまい、流石にへこみながら帰路についたオレ。
玄関は岳人が来ているため開いていた。
「ただいま~。」
リビングに入っていくと岳人がキッチンでエプロン姿で立っているのが目に入った。
幼妻や。
ちょっと癒されつつ鞄を置き、岳人を後ろから抱き締めた。
「ただいま。」
「おかえり!真剣だったから気付かなかったよ。」
こちらを見上げてくる。
顔を見るだけで疲れが吹っ飛ぶ。
「何作ってんの?」
新婚気分で聞いてみる。
「カレー!侑士は料理出来ねぇって思ってるかもしれねぇけど、オレだってカレーぐらいは作れるんだからな!!」
自慢気に話してくる。
可愛い可愛い。
「飯はちゃんと炊けたか?包丁で指切ってへん?」
「あー、もう!大丈夫だから侑士は風呂にでも入ってこい!湯槽にちゃんとお湯、はっといたから!」
岳人がずっと家におってくれたらええのにと思いながらありがとうなと言って風呂に入ることにした。
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