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岳人は月を見ながら言う。
岳人…。そんなんオレやって…
オレは岳人の手を掴んだ。
「またここで見よ。」
「うん。…今度、生まれてくる時は元気に生まれてきたいな。飛び跳ねても平気なくらい!」
笑う岳人。
「来世では医者になりたいわ。どんな岳人でも診たる治したる。」
オレは真剣な顔で岳人を見つめた。
「…帰ろっか。冷えてきたし。」
「そうやな。」
オレ達は立ち上がった。
すると岳人が駆け出した。
「岳人!あぶ…」
「侑士、だ~い好き!!」
くるりと振り替えって言ったかと思うと岳人はそこで倒れてしまった。
「岳人ぉ!!」
輪廻転生
生まれ変わってもオレは君に恋をしよう
「岳人、ちょっと来い!」
「何だ?跡部。」
岳人は跡部の元へ駆け寄る。
「新入部員だ。大阪から転校してきたらしい。」
そして岳人は跡部の隣を見る。
「……侑…士…」
「何だ?知ってんのか?」
「あぁ、相当前からな。」
そして跡部に席を外してもらった。
「侑士…侑士ぃ!」
抱きつく岳人。
「元気に生まれてこれたみたいやな。」
岳人の頭を撫でる。
全てが懐かしい感触。
てか、何で覚えとるんやろ?
岳人に会うまではこんな記憶なかったのに…
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