scene1. melancholic holiday

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 明日は日曜。 学校が休みな特別な日で、誰もが待ち遠しくなるような日というのが全国共通なはずだ。 そして大女こと夏樹もその一人のはずだった。 「な・・・なんですと?」 峰岸夏樹は間が抜けた声で目の前のデスクに座っている女に言う。 「だーかーらー授業さぼりすぎだから、峰岸の宿題が山ほど溜まってるのよ」 けだるい雰囲気をさらに演出させている女は、容姿はモデルでもいけそうなほどだが何故か上留めツインテールにきつめな目元、幼さを演出させている淡いピンク色のワンピースを着こなした夏樹の担任。つまり女教師だった。 と、いうか長身で巨乳で無かったら子供に間違われるような顔のつくりと好みをしていたので、みんなから「ロリ風味先生、略してロリ先」と親しみを込めて陰で言われている。 「あー・・・っと、それと日曜に学校出て来いってーのとはどういった関係があるのでしょうか」 呆けた顔を崩さないままで夏樹は切に願う。
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