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歯を磨こうと、洗面台にたった蒼空はハッとした。なぜなら一瞬だが、蒼空の藍色の髪が、一瞬赤髪になったからだ。
蒼空『ん?』
蒼空は目をこすってもう1回見てみたが、やはり藍色の髪だ。
蒼空『気のせいか…』
茜『どうしたの?』
蒼空『へ? ああ、何でもないよ』
武『本当か? さっきからず~っとボケ~としてるぞ?』
賢太『あれだ! 恋してるとか?』
蒼空『ばか、んなわけ…あるかよ』
蒼空はチラッと明日香を見た。
明日香『?』
蒼空『なんでも…』
蒼空は顔を赤くした。
茜『………』
明日香『あ、あそこにいらっしゃるのはホークさんでは?』
武『あ、本当だ!』
そこには昨日会った赤髪がいた。
蒼空『赤髪…』
茜『どうしたの? 早く行こうよ』
蒼空『え? ああ、うん』
賢太『ホークさーん!』
ホーク『おや? 君達は昨日の…』
武『武です!』
賢太『賢太です!』
茜『茜です』
明日香『明日香といいます』
蒼空『僕は…蒼空です』
ホーク『そら……それは蒼い空と書いて蒼空?』
蒼空『はい、そうですけど…』
ホーク『そうか…』
蒼空『どうかしたんですか?』
ホーク『いや、何でもないよ』
明日香『ホークさんはお強いのですね』
ホーク『え?』
武『だってよ、昨日、猛犬を睨んだだけで追い返したじゃないですか!』
ホーク『あ、ああ…そうだね』
茜『ここで何をしていらっしゃるんですか?』
ホーク『俺かい? ふむ…誰にも言っちゃいけないよ?』
ホークは前屈みになって声を細めた。
賢太『うんうん』
ホーク『実は俺は警察なんだ』
武『ええ!』
ホーク『しーっ! まぁ警察といっても刑事とかではなくて、特殊部隊に所属してるんだけどね』
明日香『ということは張り込みですか?』
ホーク『そういうわけだね。まだ動きはないみたいだからいいけど…』
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