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先生『であるからしてこれはXの2乗を…』
蒼空『あ~…全くわかんねぇ!』
先生『じゃあ、蒼空。これを解いてみろ』
蒼空『え、あ、はい…え~っと…』
蒼空(やっべぇ~。全然わかんねぇよ…どうしよう…)
『D=b2乗―4ab・3・2=12>0』
蒼空『D=b2乗―4ab・3・2=12>0?』
先生『よし。よくできたぞ蒼空!』
蒼空『え?』
蒼空はイスに座った。後ろから声がかかってきた。
武『よくできたな、蒼空!』
蒼空『え!? お前が教えてくれたんじゃないのか?』
武『はぁ? なんで俺がわからねぇ問題を教えられるンだ?』
蒼空『そうか…じゃああれは一体誰が…』
○
蒼空『あ~あ、掃除当番めんどくせぇ~』
武『全くだぜ』
『ロッカーの横、埃たまってるぞ』
蒼空『ああ、ごめん』
武『は?』
蒼空『へ?』
武『何独り言言ってんの?』
蒼空『だって今…え~?』
『くっくっく。もう既に覚醒しつつあるな…意外に早い…早めに実行しなくては…』
蒼空『今日はなんだか変なことばかりだ』
茜『どうしたの?』
蒼空『なんか朝は鏡の前にたつと一瞬だけど髪の毛が赤色に変わって、その後も不思議な声が聞こえて…』
明日香『不思議ですね』
武『こいつ授業中から独り言多いんだぜ?』
茜『やっだぁ~』
蒼空『悪かったな』
『くっくっく。重要なサンプルが5人もか…まさかこの狭い敷地内に固まっていたとはな』
蒼空『ん?』
茜『どうしたの?』
蒼空『あ、いや、なんでもない…』
蒼空が気になって目をやった所には誰もいなかった。
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