490人が本棚に入れています
本棚に追加
○
ホーク『……そうか…ああ…とうとう時間がきたか……だとしたら……ああ…必ず来るな…ああ。分かってる。絶対に彼らに手は出させない』
武『ホークさーん!』
茜『ホークさーん』
ホークは電話を切り、蒼空たちを笑顔で迎えた。
ホーク『やあ。君達、おはよう』
明日香『おはようございます』
賢太『まだ張り込みしてるんですね』
ホーク『ああ。なかなか動かないもんだからね』
明日香『ところで、ホークさんは特殊部隊に所属してるんでしよね?』
ホーク『ああ。そうだけど…』
明日香『何故特殊部隊が張り込みしているんです? そういうのは刑事さんがするものかと…』
ホーク『ああ、それは相手が人間じゃな…おっと!』
ホークは慌てて口をおさえた。
蒼空『どうしたんですか?』
ホーク『いや~、危ない危ない。もう少しで国家機密を話すところだった。危うく俺の首が飛ぶところだった!』
『全く! 興のそういう危なっかしいところは未だに変わってないよなぁ』
蒼空(え? 今…何か)
ホークはさりげなく制服を殴る。
『いて!』
蒼空『…………』
ホーク『蒼空君…どうかしたかい?』
蒼空『ふぇ? ああ、何でもないです…』
茜『さぁて、そろそろ行きましょうか』
武『そうだな』
賢太『それではホークさんまた!』
蒼空『あ! 待って!』
茜『どうかした?』
蒼空『うん…ちょっとホークさんに聞きたい事があるから先に行ってて。すぐ終わるからさ』
茜『ふ~ん。別にいいけどさ』
明日香『それではごきげんよう』
茜たちはスタスタといってしまった。
ホーク『そ、蒼空君…俺に話ってなにかな?』
蒼空はホークに背をむけたまま動かない。
ホーク『蒼空君?』
蒼空『もう…やめて下さい…』
ホーク『え?』
蒼空『もうやめて下さい! もう分かってるんです! 鳥川 興さん…!』
ホーク『……っ!』
ホークは言葉を詰まらせた。
最初のコメントを投稿しよう!