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蒼空『へぇ~…そんな凄い事が起きてたんだぁ~。凄いねぇ! そのマテリアルなんとかって人!』
蒼空は目を輝かせながら興を見る。すると興は自慢げに親指をたてて自分にくっつけていた。
蒼空『え…そんな…まさか…』
雪『そのマテリアルマインドっていうのが蒼空…あなたのお父さんよ』
興『あ~ん…俺が言いたかったのにぃ~』
バーバラ『まぁ、何も興様だけの活躍ではなかったですわ! 私もいましたし、あとブレイズ、グレムリン、ローズ、エンティ、セレナがいましたわね。まぁ、セレナを除き、その他の皆は定年でここを去ってしまいましたけど…あっ! ここの定年は40までなんですのよ?』
雪『ちょっと!』
バーバラ『何か問題でもありまして?』
冷たい目の流し目で雪を睨む。
雪『何か問題でもありまして? だって? ふざけるんじゃないわよ! その時には私もいたわよ!』
バーバラ『あ~らごめんなさ~い。あなたの事、頭の中から消えていましたわぁ』
ブチッ
雪『何よ、あんたもいたって言ってたけど、あんた全然役に立ってなかったじゃない!』
ブチッ
バーバラ『なんですってぇ! 少なくともなんの能力も持ってなかった奴に言われたくないですわ!』
雪『何よ! 結局あんたは何も役に立ってなかったんだから私と同じじゃない!』
バーバラ『あなたみたいな野蛮人と一緒にされたら困りますわ』
雪『なんだとぉ~! 誰が野蛮人だ!』
バーバラ『あなたの事ですわ!』
雪とバーバラの目が睨み合っていて、まさに火花が飛び散っている状態だろう。まさに犬猿の中とはこの事だ。30歳過ぎた立派なおばさんがよくもまぁこんなにも立派な火花を散らせれるものだ。
見ている方にとってはいつ自分に回ってくるか分かったものではないので冷や汗ものである。
バーバラ『こうなったら興様に決めてもらいましょう!』
雪『いいわ!』
興『ええ!?』
まさにこの事だ。
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