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興『さっ、どこまではなしたっけ?』
雪とバーバラのケンカを丸くおさめた興がまた話始める。
蒼空『父さんがマテリアルマインドだと言う所までです』
興『ああ、そうだった。それで俺がナタリーゴッデスを倒して、俺以外のみんなの能力が消えてしまって』
ミーナ『その時偶然女の子になってた私はその瞬間に能力が消えちゃって、はれて私は女の子に変身したままなわけ』
蒼空『変な設定ですね』
蒼空はさらりと言った。
興『そしてここからが問題なんだ』
蒼空『え?』
興『俺の能力、マテリアルマインドは地球から作り出されたものだから、ナタリーを説得した後でも能力が消えずに残ったわけだ。もともとマテリアルマインドはマテリアルイーターをベースに作られたわけだけど、マテリアルマインドはマテリアルイーターにはない能力を持っていた』
蒼空『それは?』
興『それは…あらゆる物質の声を聞くことができるということ』
蒼空『え!? そ…それじゃあ!』
制服『お前は興の能力を受け継いで生まれて来たという事になるわけだ』
蒼空『ええ!?』
雪『ちょっと。物質に話させないでよ! 何いってるか私たちには分からないでしょ!?』
興『ああ、ごめん』
蒼空『そんな…僕がマテリアルマインドを持って生まれてきたなんて…』
興『話はそれだけではない』
蒼空『え?』
興『今、この日本に地球外生物…つまりグリムがお前を狙っている!』
蒼空『ええ!? な、なんで!?』
興『それは分からない。だが、掴まってしまったらただじゃあすまないって事は確かだな』
蒼空『そんな! どうすれば!?』
ミレイユ『大丈夫よ。そのために私たち、IAUがいるのよ』
蒼空『IAU?』
バーバラ『IAU…国際秘密異能力者取締組織の略でね。パリに本部をもっていてね、ここはIAU日本支部。世界の異能者の事件や、グリムからの事件を専門に取り扱っている秘密組織なのよ』
蒼空『はぁ…』
意外に賢い蒼空はなんとなく理解した。
興『そう。つまり安心してればいいのさ!』
興は蒼空の肩に手をおいた。
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