五利

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興『ーーー!?』 グリム『アハハハハ。落ちたものね。あなたの力も』 カーカ『もっと楽しみたかったが…リリー…早いとこ用事をすませよう…』 リリー『そうね。早いとこ終わらせましょう』 カーカは突き出たナイフを蒼空達に向ける。 茜『ひっ…!』 武『くっそ! なんなんだ、あいつらは!?』 賢太『化け物だな…』 明日香『ーーーさせないわ!』 明日香は片手を翳す。すると明日香の周囲を回っていた氷の矢が、グリムたちに襲いかかった。 リリー『フフ。無駄なことを…』 カーカ『…愚かな』 グリムたちから黒い煙が勢いよく立ち上ぼる。氷の矢は黒い煙にまかれ、粉々に砕け散った。それにもかかわらず明日香は氷の矢を飛ばし続けている。 リリー『しつこい!』 リリーから黒い鞭が解き放たれる。 興『いけない…!』 明日香に向けられた鞭は明日香に当たる前に歪んだ空間に消えて行った。 リリー『ーーー!?』 カーカ『……あいつか…』 興『その子達には手を出させないと言っただろう!?』 リリー『弱いくせにでしゃばりって!』 リリーから黒いオーラが迸る。物凄いオーラだった。 興『くっ…』 リリー『もう消えちまいな!』 リリーから真っ黒なオーラが吹き出る。黒いオーラはやがて影となり、興を飲み込もうとする。 興『ーーー!?』 茜『だ…ダメェェ!』 茜の瞳の色が紅蓮に染まる。茜の体からは゛赤゛が迸る。゛赤゛は黒い影を打ち消した。 リリー『くっ!?』 カーカ『…炎利…』 茜『これって…』 明日香『…茜さん…』 リリー『カーカ…これって…』 カーカ『ああ…炎利が発動している…』
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