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興『ーーーというわけなんだ』
興は蒼空の家に皆を招き、蒼空に話した事を全て話した。
能力の伝説ー興が蒼空の父親で、マテリアルマインドだという事ーそしてIAU…国際秘密異能力者取締組織の存在。
興『というわけで君達は地球外生物…つまりグリムに襲われたという事さ』
明日香『なるほど…20年前までは異能者がいた…』
茜『そして興さんが神様を説得して人間は絶やされずにすんだ…』
賢太『そして…今、新たな戦いが始まろうとしている…?』
興はこくりとうなづく。
武『なぁ、興さん。あいつら…グリムたちが言ってた五利ってなんだよ』
興『五利、か。話すと長くなるし、第一君達には分かりづらいよ』
明日香『構いません』
興は静かに目を瞑る。言うべきか言わないべきか悩んでいるのだろうか。それとも長い話を短く区切っているのだろうか。どっちにしろしばらく沈黙が走った。しばらくして、その沈黙は崩れ去った。
コンコンッ!
ドアをノックする音が聞こえた。
『あっ。このボタンを押すんでしたね』
女の子の声が聞こえた。そして
ピンポーンッ!
インターホンがなった。
インターホン『おらぁ! 客だ客! さっさとでやがればかやろう!』
この声は興と蒼空にしか聞こえないのは言うまでもない。
興『はぁ~…あいつは何年たっても口が治らないなぁ~』
興は溜め息をついた。
蒼空『インターホンってあんな乱暴に喋ってたんだ…』
初めてのインターホンの口の悪さを体感した蒼空はどう対応すれば良いのか分からなかった。
雪『はーい?』
『夜分遅くにすみません。旅の途中で、宿を探しておりましたのですが、なかなか見つからず、途方にくれておりましたら、こちらの母上様に泊めて頂けるとの事でやって参りました次第です。はい』
かなり丁寧な言葉遣いだった。どこのお嬢様だろうか。すると
母『雪さん? 鍵がかかっているから開けてくれないかしら?』
雪『あっ! はい!』
すぐさま雪がとんでいった。
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