ハイビスカス<信頼>

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『…あ』  コロコロと目の前に転がってきたそれを拾って周囲を見た。  すると今まで蹴鞠をしていた者達は、皆その場から立ち去ってしまう。  ここには、母以外に自分を見てくれる人はいない。  だからきっと、母以外の人間と関わることは一生ないと思っていた。
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