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「直ちに電探指揮車へ諸元伝送!」 「了解!伝送!」 隊長に命令され俺が、伝送ボタンを押した事により諸元は電探指揮車に瞬時に送られ、目標追跡電探と目標測距電探が自動的に目標へと向けられ、それを捕捉し追跡を始めた。 「戦闘指揮官、こちら追跡電探。目標捕捉、機数五!」 「戦闘指揮官、こちら測距電探。距離百四十!」 「こちら戦闘指揮官、了解。」 「戦闘指揮官、こちら噴進弾追跡電探。一番噴進弾追跡準備良し!」 「こちら戦闘指揮官、了解。これより第一目標一○一へ、一番噴進弾を発射する。撃ち方よーい、てェッ!」 隊長は目の前の発射ボタンを押した。 グオォー― 約八百m離れた発射機からナ式誘導噴進弾が轟音と共に、真っ青な南国の空へと上昇して行った。 「雷山、雷山、こちら雷一番。第一目標一○一へ、射撃開始。」 「雷一番、こちら雷山。一○一へ射撃開始了解。第二目標一○五、一○五。」 「雷山、こちら雷一番。第二目標一○五、了解。」 「戦闘指揮官、こちら演算機。一段噴進器切断、二段噴進器作動、高度五万より降下開始、速度マッハ二!」 マリアナにおけるナ式誘導噴進弾装備、我が独立高射隊の防空戦闘が始まった。
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