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「雷山、こちら雷一番。戦闘準備良し、時間ヒトマルフタハチ。」
「雷一番、こちら雷山。了解、別命あるまで待機せよ。」
「雷山、こちら雷一番。了解。」
俺が捜索電探の表示画面を凝視していると、その中心部、つまり我が高射隊が配置されているテニアン島周辺から、次々と輝点が湧き出て来た。
我が軍の迎撃機が一斉に発進を開始したのでそれが捜索電探に探知され、輝点となって表示されたのである。
その数は百を越え、光り輝く塊となって右、つまり東へとゆっくりと移動して行った。
しばらくすると右の端からこれまた光り輝く塊が現れた。
敵艦載機の大編隊が接近して来たものを探知したのである。
その距離四百km、約三十分で味方機と接敵するはずであった。
しかし、味方機の中で群を抜いて東へ向かって行く輝点があった!
その速度は優に六百kmを超えている。
あれは!俺の同期の居る、震電改戦闘機隊である!
我が軍の迎撃部隊の先頭を切って、まっしぐらに敵に向かって行くその姿は、正に帝国空軍の最新鋭機装備の最精鋭と言われた、剣部隊であった。
二十数機のその部隊が敵の大群へと突撃を開始した。
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