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「こちら演算機、一番噴進弾速度マッハ三!点火まで八十秒!」 「こちら捜索電探、第二目標一○五、捕捉!」 「一番噴進弾、点火まで六十秒!」 「こちら警戒盤、目標一○五諸元!機数八、速度二五十、高度三千、針路西!」 「こちら戦闘指揮官、了解、一番噴進弾命中確認後、直ちに第二目標を電探指揮車に諸元を伝送せよ。」 「捜索電探、了解!」 「一番噴進弾、命中十秒前!九、八、……、三、フタ、ヒト、点火!」 「点火確認、命中!残存機無し、全機撃墜!直ちに第二目標一○五、伝送!」 「雷山、こちら雷一番。第一目標一○一、撃墜。これより第二目標一○五を、攻撃する。」 「雷一番、こちら雷山。目標一○一撃墜確認。第二目標一○五への攻撃、了解。」 「戦闘指揮官、こちら目標追跡電探。目標一○五を捕捉、追跡開始!」 「戦闘指揮官、こちら目標測距電探。目標との距離、百三十!」 「こちら戦闘指揮官、了解。」 俺は電探指揮車へ諸元を送ってから、後ろの警戒盤を見て頭が痛くなってきた。 そこには二十以上の目標情報が記入されており、更にそれぞれが数機から十数機の編隊なのである。 少なくとも二百機以上の敵機が襲って来ていた。
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