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駅に向かう途中、走りながら昨日の事を思い出した。
(普通に出会ってたら…あんな横暴な態度でなければ、惚れてたかもな…。)
駅に着き周りを見渡したが、彼女は見当たらなかった。
(まぁ、いいか。宿代の礼くらいは言おうと思ったが………。)
優人は、学校に着くと、3学年初めて行われる講義の部屋に入り、後ろの方の席に腰掛けた。昨日コンパの為、下心丸出しでそのまま大学に行く用意をしていたのが、功を奏した。ギリギリ時間にも間に合い、教授が出席を取り始める。
横に座ってきた女性が不意に話しかけてきた。
女性「ねぇ、今日、テキスト忘れたの。見せてくれな………。」
会話が途切れ、何かと思い顔を見た。
優人、女性「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」
2人共大声で驚き、周りの視線がこちらに集中する。
教授「2人共静かにしなさい。出席点呼中だ。」
優人、女性「「ハィ…。」」
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