二人の恋

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二人の恋

放課後、私と石橋君は二人で教室に残っていた お互い言葉もなく背中合わせに座っていた 『俺の夢…まともに聞いてくれて…ありがと』 『ううん、ステキな夢だと思った』 『俺…もう派手な事しないよ…学校も毎日いく』 『高校は?』 『いかない。親戚のバイク屋で働く…でも親は高校行けって』 『行くべきだよ…仕事はバイトでできるし、卒業してからでもできる』 『でも今更勉強しても、高校なんて…』 私は振り向いてこう言った 『放課後私がみてあげる!塾通いするからそんなに時間ないけど1時間くらいなら平気!解らなかったらメールくれたらいいから』 『やるだけ…やってみようかな』 『そうだよ、諦めないで』 私達はお互い握手した
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