679人が本棚に入れています
本棚に追加
二人の恋
放課後、私と石橋君は二人で教室に残っていた
お互い言葉もなく背中合わせに座っていた
『俺の夢…まともに聞いてくれて…ありがと』
『ううん、ステキな夢だと思った』
『俺…もう派手な事しないよ…学校も毎日いく』
『高校は?』
『いかない。親戚のバイク屋で働く…でも親は高校行けって』
『行くべきだよ…仕事はバイトでできるし、卒業してからでもできる』
『でも今更勉強しても、高校なんて…』
私は振り向いてこう言った
『放課後私がみてあげる!塾通いするからそんなに時間ないけど1時間くらいなら平気!解らなかったらメールくれたらいいから』
『やるだけ…やってみようかな』
『そうだよ、諦めないで』
私達はお互い握手した
最初のコメントを投稿しよう!