15の夏

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石橋ヨウジは隣のクラスの生徒である 不登校が多く、髪も茶髪、奇抜な恰好で登校することもあった 喧嘩もしょっちゅうで、町では外道と呼ばれていた そんな彼が図書館なんて、正直私は驚いた 私はまた机に戻り勉強を始めた。お昼になるといつものベンチで、お弁当を食べた 『阿藤さんって、毎日ここきてんの?夏休みなのに学校きてんのと同じじゃん』 石橋君が隣に座った 『私…来年進学校狙ってるから…人一倍勉強しないと…』 『ふつーの高校でいいのに(笑)』 『桜ヶ丘は私の憧れなんです』 『美高いくんだ(笑)』 『美高?』 『あれ?知らないの?あそこ美人多いから別名美人高校って言われてるんだぜ?阿藤さんは美人だからピッタリかもね』 私は俯きながら、黙々とお弁当を食べた 今日は味がわからない
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