679人が本棚に入れています
本棚に追加
石橋ヨウジは隣のクラスの生徒である
不登校が多く、髪も茶髪、奇抜な恰好で登校することもあった
喧嘩もしょっちゅうで、町では外道と呼ばれていた
そんな彼が図書館なんて、正直私は驚いた
私はまた机に戻り勉強を始めた。お昼になるといつものベンチで、お弁当を食べた
『阿藤さんって、毎日ここきてんの?夏休みなのに学校きてんのと同じじゃん』
石橋君が隣に座った
『私…来年進学校狙ってるから…人一倍勉強しないと…』
『ふつーの高校でいいのに(笑)』
『桜ヶ丘は私の憧れなんです』
『美高いくんだ(笑)』
『美高?』
『あれ?知らないの?あそこ美人多いから別名美人高校って言われてるんだぜ?阿藤さんは美人だからピッタリかもね』
私は俯きながら、黙々とお弁当を食べた
今日は味がわからない
最初のコメントを投稿しよう!