郁 × 凸

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誰もいない教室から、ぐずぐずと鼻をすする音が聞こえてくる。 「うっそ、誰かいんのかよ…」 宿題を教室に忘れるという、なんとも馬鹿丸出しな失敗をして、愛しの五関くんに先帰ってもらい取りに来ていた。 やっぱりジェントルメンな五関くんは、一緒に行ってやろうか?なんてこと言ってくれたけど、流石に悪いので一人で来たみたら… 「誰かいるとは。」 しかも何か泣いていらっしゃる? 「超入りづらいんですけど…」 一人言多いのは気にしないでほしいんだけど。← とりあえず宿題を取らないと俺も帰れないから、恐る恐る足を進める。  
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