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由弥と昴の結婚式に招待された。由弥のお腹も5ヶ月にはいりだいぶ落ち着いてきたらしく、式をすることにしたようだ。
式に出かける準備をしていると、昨夜の仕事の疲れで機嫌の悪い玄が起きてきた。
ハジメ「すごい顔になってるぞ?」
クロト「仕方ないじゃん、常連客だったんだし………」
ハジメ「仕事は仕方ない。早く着替えないと、頭も直さなきゃならんだろ?」
仕事のときの玄は、サツキという源氏名で働いている。もちろん見た目も麗しい女性化しているが、今日はそういうわけにもいかない。
クロト「始~~、髪が絡まった~~~。」
ハジメ「何やってんだ?」
玄に呼ばれ行くと、カッターシャツのボタンに髪が絡んでいる。
1本1本丁寧に外してやっていると、つむじに食いついて…………いや、口づけてきた。
ハジメ「この髪で絞めるぞ。」
クロト「嫌なら、突き飛ばせばいいじゃん。」
突き放すことなど簡単に出来るのにやらないこともわかっているので、会話が止まる。
クロト「由弥ちゃん盗られちゃうから、寂しいんだろ……?」
ハジメ「盗られるって………俺は父親じゃあない。」
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