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曜「…いないなぁ」
桃「…そうだねぇ」
もう何人に声をかけたんだろう。
誰一人として腐男塾に興味すら持ってくれない。
早く探さなきゃ下校時間になってしまう。
焦ったところで何も変わらないけれど、焦らずにはいられなかった。
大きなため息をつき、気持ちを入れ替えていた時。
桃が何かを見つけた。
桃「あ…。あの人は…?」
曜「んー?」
次はどんな人だ~?
と、半ば虚ろ気に桃が指差す方をみた。
夕日の差し込む廊下の窓に寄りかかり、あれは…携帯をいじっているのだろうか?
髪は金髪、耳にはピアス
見た目はいわゆるチャラ男風。
その風貌に、見つけた本人は後込みしていた。
桃「あ~…やめとこっか…?」
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