恋の始まり

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桃「…曜くん?」 桃の声なんか耳に入っていなかった。 名前も分からない、一人の男子生徒の横顔に胸が高鳴った。 何なんだ…? 何だ…、この気持ち。 何でこんなに見とれてるんだ? 相手は男なのに…。 何で……、何でだ? いくら自問自答をしたって答えなんか出るわけもなく、混乱にまた混乱を重ねるだけだった。 桃「曜く~ん?」 曜「っあ…」 桃に顔を覗き込まれ、ようやく我にかえった。 まさか、一目惚れ…? ……男に? 桃「どうしたの?大丈夫?」 曜「…んなわきゃない」 桃「は…?」 曜「よしっ…声かけるぞ!勧誘だ!」 桃「え…ちょ、曜くん!?」  
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