メガネな兄貴とモヤモヤなココロ

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ふるふると首を振ると、俺は部屋に入って勢いよく扉を閉じる。 ベッドに飛び込むと布団を頭までかぶって眠ろうとする……が、兄貴の声が耳に残って眠れない。 っくそっ!なんなんだよ! もーいいっ! 寝る! なんて言っても寝れなくて。 その繰り返しでいつの間にかもう月曜日。 うぉ、さっさと寝なきゃ……。 ぎゅっと目をつぶって何も考えないようにする。 すると、いつの間にか寝てた。 最初っからこーすればよかった……はぁ……。 ピピピっと電子音がして、俺は起き上がった。 目覚ましを止めると、目をこすりながら階段を降りる。 「ふぁ~……はよー……」 リビングにつくと、珍しく母さんが朝ごはんを作ってくれてる。 ちょっと焦げたトーストと、ちょっと焦げた目玉焼き。 あとは、コーヒー。 俺のは、ミルクと砂糖をたくさん入れてある。 「あ、おはよー加浬ー。よく眠れた?」 なんてコーヒーを飲みながら話しかけてくるのは、俺が眠れなかった元凶。 俺は無視すると、トーストをかじって目玉焼きを食べた。 コーヒーを飲み干すと、手を合わせて「ごちそーさまっ」って母さんに言うと、母さんはにっこりと笑ってソファに深く腰掛けた。 テレビのチャンネルを変えながら画面を眺めてる。 俺は、さっさと学校に行く準備をして、終わらせた。  
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