*+。魔女。+*

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「おかあさーん! 鞄はー?荷物はー? お菓子はー?日常で使う道具はー?」 ホウキを持ちながら、玄関に立ち、母親に大きな声で問いかける。 「うるさいっ。 ちゃんと向こうの家に置いてきたわよ。」 「良かった。ありがとう。」 私、ポプリ。 魔女のお母さんと、魔法使いのお父さんの間から生まれた立派な魔女です。 っていっても…、まだまだ未熟者だけど…。 今は18歳になり、独り立ちする時期です。 だから、初の仕事を貰い、一人暮らしをすることになりました。 私の家は森の中にあって、魔女や魔法使いが沢山住んでいる街に住んでる。 でも、独り立ちする魔女や魔法使いは一回遠くに行って、一人暮らしをしながら仕事をしなきゃいけない。 「向こうの家に生活用品も置いてきたから、頑張って仕事してくるのよ。はい、お弁当。」 お母さんからお弁当を受け取り、 「気をつけるんだぞ。」 お父さんから、仕事の内容が書いてある紙を受け取った。 「ありがとー! じゃあ、行ってくるね。」 お父さんとお母さんに手を振り、ホウキに跨った。 ホウキは徐々に浮き始め、地から足が離れる。 そして、空に舞い上がった。 舞い上がったのを確認し、お父さんから貰った仕事内容をチェック。 「えーと、シュリン国のフィル王子。 その王子と出会う運命の相手のアンジェリーナという女の仲を邪魔し、2人を結ばれないように困難に陥れる…か。 初めてにしては、難しそう…。」  
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