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その言葉に反応し、かけている毛布をより一層掴み、しっかりと自分の体を隠すように試みた。
「あ…あの…。」
声のした方を見ると、男の人だった。
綺麗な色の白い肌に目は大きく、茶色。
髪も綺麗な薄茶で短髪だ。
私とは対照的な好青年といった感じの人。
でも、その人が握ってるものを見て、目が思いっきり自分でも驚く位に開く。
だだだだ、だって…私の黒のワンピース。私が着ていた服だった。
「あ、ごめん。
びしょ濡れだったからさ。」
私の驚きように気付いたのか、朗らかにそう言って、火の近くにワンピースを干した。
その横には…わ、私のししし…下着…も。
恥ずかしくて、顔が熱くなる。今なら、火と同じくらいの熱かも。
「わ、私の服っ。」
「乾かしてるよ。
雨の中、びしょ濡れで倒れてたからビックリしちゃったけど。」
ハハッと笑うその人は悪い人には見えない。
でも…恥ずかしい…。
私が座っていると、その人は少し距離を置き、横に腰をかけた。
距離を置いたからと言って、安心できない。
私も少し距離を置こうと、軽く離れた。
「そんなに怖がらないで。イヤラしいことは何ひとつしてないから。」
…私の服脱がしたじゃん。
「べ、別に怖がってないです。」
「そう?なら、良かった。」
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