旅館

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理樹 「ただいま」 真人 「ふっ!おう…ふっ…おかえり…ふっ…理樹」 真人は筋トレを入口の目の前でしていた。 恭介 「おかえり,理樹」 理樹 「うん。神経衰弱してたんじゃないの?」 謙吾 「実はな,本当に真人の神経が高速で衰弱してしまってな」 恭介 「それで回復を待ってる間に理樹が帰ってきたんだ」 理樹 「え?回復待ってるのになんで真人は筋トレしてるの?」 謙吾 「衰弱した神経を筋肉で補うそうだ」 理樹 「あぁ…そう」 真人 「ふぅー,よし!補充完了!で,理樹。クド公はどうだった?」 理樹 「うん。実はね…」 説明中………… 理樹 「……というわけなんだ」 恭介 「能美も災難だったな」 謙吾 「水浸し……三枝……うっ……嫌な並びだ」 どうやら前に葉留佳さんが教室にしかけたまま放置したバケツトラップの事を思いだしたようだ。 真人 「俺の筋肉で乾かねぇかな?」 理樹 「室温が上がるからやめてね」 謙吾 「ん?そういえばもう少しで夕飯の時間ではないか?」 恭介 「おっ!そうみたいだな。よし!いくか」 理樹 「うん」 真人 「へへっ!腹がなるぜ!」 謙吾 「真人。どちらが早く食べれるか勝負しないか?」 恭介 「それだけじゃつまんねーだろ?ここはわさびを全ての料理に入れて,どれだけ早く食べれるか競おうぜ」 真人 「早我慢食い勝負ってわけだな。負けないぜ,謙吾」 謙吾 「ふっ……負ける気がしないな」 理樹 「せっかくの料理なんだから普通に食べようよ!」 恭介 「ははっ!冗談だよ。理樹」 理樹 「もう……」 僕たちは騒がしく話しながら料理の用意されている部屋に向かった……。
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