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恭介
「なら大丈夫だろ?神北を信頼しているならな」
鈴
「うぅ………そうだな小毬ちゃんがそんな事するわけないな」
恭介
「だろ?」
そういって恭介は笑った。
理樹
「……かわらないな~」
僕はそう呟いた。
あの悲劇を打ち破り,僕達は前以上に友情が深まった。僕は変わった。鈴も変わった。でも,恭介は変わっていない。変わったんじゃない,強くなったんだ,みんなは。
僕はあの世界での記憶は断片的にしか覚えていない。
でも,確かにみんなは強くなった。どうしてかはわからないけど。
謙吾
「変わるわけがないだろ。あいつは爺さんになってもあのガキのような心を持ち続けるに違いないだろうな」
謙吾は僕の独り言に対しそういった。
理樹
「……そうだね」
真人
「第一あいつのあれ以外の性格なんて思い浮かばねぇな」
理樹
「そうだ………って,えぇーーーーー!!」
旅館から正反対な方向に走っていった真人がいつのまにか僕の後ろにいた!
謙吾
「お前……いつの間に」
真人
「理樹が呟いたあたりからいたぜ?」
理樹
「そんなことより,ここがよくわかったね?」
ここまでの道は決して複雑ではないが,一本道でもなかった。
真人
「5分くらい走ったとこで道がわからないことに気付いてな。駅から理樹の臭いをたどったら着いたんだよ」
理樹
「うわっ…………」
僕は背中にぞわっとするものを感じた……。
みんなに白い目で真人は見られる。
真人
「……………やんのかこらーーーー!!」
何故か謙吾に向かってキレた!!
謙吾
「理樹の臭いなら俺だってわかるわーーー!」
そして謙吾も意味のわからない理由でキレた!!
美魚
「………直枝さんを奪い合う宮沢さんと井ノ原さんの三角関係………ありです」
恭介
「おい,お前ら旅館に入るぞ。そこ!ケンカやめねぇと理樹がお前らと絶交だ!だってよ」
真,謙
「それは嫌だーーー!」
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