237人が本棚に入れています
本棚に追加
ことの始まりは謙吾が慌てて部屋に入ってきたとこからだ。
謙吾
バタタタ!バンっ!「り,理樹!!恭介!!大変だ!!」
理樹
「ど,どうしたの謙吾!落ち着いて!」
恭介
「いったい何があったんだ?謙吾」
謙吾
「あ,ああ……じ,実は……真人が消えた」
理,恭
「………は?」
謙吾
「さっきまで真人と勝負してたんだが……俺が真人をぬかしてふと後ろを向くと真人がいなかったんだ。道を戻り探したんだが何処にもいなくてな。いくらよんでも出てこないし………これはただ事ではないと思い戻ってきたんだ」
謙吾は一気にまくし立てた後大きく息をすった。
理樹
「真人のことだから林に入って行ったとかじゃないの?」
恭介
「いくら真人でも謙吾との勝負に負ける様なことはしないとおもうぜ?」
謙吾
「一応真人はデカイから草むらに入っても後が残るから調べてみたがそんなものは一切なかったぞ」
理樹
「そうなると………」
恭介
「これは事件だな……」
その時だった。
クド
「た,た,た,大変ですーーーーーーーー!!!」
クドが慌てて部屋に入ってきた。
理樹
「クド,落ち着いて!!ほら深呼吸」
クド
「すっすっはーーすっすっはーー………はい,落ち着きました」
なぜラマーズなんだ……。
恭介
「それじゃいったいなにがあったのか教えてくれ」
クド
「はい。実はさっきまでお風呂に入っていたんですけど西園さんが上せてしまって,先に上がって風に当たってきます。といって,でていったんですけど……涼んでる場所を教えてもらっていたので私も涼もうと思い行ったんですけど……」
謙吾
「もしかして……いなかったのか?」
クド
「はい……そこに読みかけの本だけあって……探したんですけど見つからなくて……」
クドが持っているのは西園がとても大事にしていたあの本だ。
理樹
「西園さん言ってた……この本は私自身だって」
恭介
「なら,西園が自分の分身を読みかけの状態で忘れるはずがないな」
謙吾
「い,いったい何が起こってるんだ?真人が消えて西園まで……」
クド
「い,井ノ原さんも居ないんですか!?」
最初のコメントを投稿しよう!