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俺の部屋に勝手に上がってきて至福の時を、のんびりと過ごすはずの、俺の朝が壊される。
「ちょっと!本当にヤバいんだって!!」
さっきから、耳元で怒鳴っているのは、葵 真尾(アオイ マオ)、隣の部屋で住んでいる同級生でよく世話をしてくれている、同じ高校に通っている。
因みに、ここのアパートは、俺達が通っている学校の生徒が寮変わりに使っており、ほとんどが一人暮らしの生徒ばかりである。
「わかった、わかったから……取りあえず着替えるから、外に出といてくれる?」
すると、真尾の顔は赤くなり後ろを向き外にでていった。
俺は、パジャマを脱ぎ洗濯機に入れ込み、洗濯機のスイッチを押す。
そして、カッターシャツを羽織りネクタイを結ぶ。
カッターのポケットに黒い宝石の様な、綺麗な石のペンダントを入れる。
テーブルの上に乗っていた、菓子パンを一つ頬張り鞄を持ち外に出た。
外に出ると、機嫌悪そうな真尾がいていた。
「遅いぞ!もっと早く起きないとダメだからね?」
「まてまて、まだ時間には余裕があるよな?そんなに急がなくても!」
「五月蝿い!!朝は三文の得って言うでしょ?黙ってついて来なさい!」
真尾に言われるがままに重い体を動かす。
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