ツンデレ先輩と俺

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「やっぱり、会長ってカッコイイよね~~!憧れるよね~~?」 そう言っているのは、横を歩いている真尾である。真尾は、言うまでもなく、刹那姉さんのファン、いやファン等は甘ったるい、信者と言っても良いだろ。 そもそも、この学校に真尾が入学した事自体、刹那姉さんに憧れていたのかも知れないと疑われるぐらいのファンである。 「あぁ、うん―…」 取りあえず、歯切れの悪い生返事を返しておく。 「何よ!!適当な返事ね~~!!元気も無いんじゃない?」 頬を膨らまし、少し怒っている。真尾は刹那姉さんの事になると、直ぐにムキになる。 「そんなこと無いよ」 実は、二日前ぐらいからあまり寝ていなくほぼ徹夜に近かった。数学のあの伊達眼鏡の黒沢が毎日毎日、終わるはずのない宿題をだしてくる。 嫌みな奴だ、それにアルケミストリーズの仕事も、日を追うごとに忙しくなってきている。 「なら、良いんだけどさぁ―…」 真尾は少し、心配そうな顔をこちらに向けてきたため、大は空元気で笑って見せる。
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