ツンデレ先輩と俺

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教室に入っても、特にすることも無く、自分の机に向かって歩いていく。 周りを見渡すと、既にほとんどの生徒が席でわいわいと騒いでいる。席に着くまでに何人かに話し掛けられ軽く挨拶を交わして席に着いたが、今度は前に座っていた男子がクルリと反転しこっちを向いてくる。 「大~!オハヨー!!」 「ああ、おはよ……京太。今日も元気そうだね?」 話し掛けてきたのは、雲居京太クラスの中心でムードメーカーの様な存在であり男性からも好かれ、またバスケ部の二年生ながらエースであり女子からの評判も良くなかなか憎めない奴である。 「なんだ?お前の方は元気無いじゃねぇ~か!また徹夜か?全くしっかり寝ないと体が動か無くなるぞ!?」 「ははっ……大丈……」 「大丈夫じゃ無いでしょ!!」 真尾が後ろから、顔をひょっこりと出して話しに割り込んできた。 「おっ!!嫁の登場だな?亭主にちょっとは言ってやれ!!」 京太は真尾をからかう様にそう言うと、真っ赤になった真尾に平手で頭を殴られていた。 「ばっ///……バカな事言わないで。大と私はそんな仲じゃないの!!」 「痛って~な~。そんじゃあ聞くが、ただの友達に毎朝起こしに行ったりするのか?」 「んっ///……それは……そうっ!!弟よ弟の感じ!!ってそんなことはどうでも良いのよ!!」
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