ツンデレ先輩と俺

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「今日は、黒沢の授業があるの分かってる?それに、宿題もやってないんでしょ!?どうせ!!」 そう言って、真尾は鞄の中から数Ⅱと書かれたノートを大に突き出す。 「あっ……ありがとう。真尾」 「…………///」 真尾はそっぽを向いて自分の席がある窓際の席に小走りで席に着く。 朝の一件をまだ怒っているのだと大は勝手な想像をしてしまう。 「まだ、怒ってるのか?」 「……本当にお前って……自分の嬉し恥ずかしいシチュエーションってのがわかって無いよなぁ~~」 「ん?どういうこと?」 「い~や。何も無いさっ。これ以上言うとなんか俺が惨めだ……」 「?」 そう京太が言い終わると同時に担任の女教師が入って来た。 「はいは~い!皆~!早く席に着いて~!」 若手の教師で、裏ではノンちゃん先生ファンクラブもでたりする始末である。 美人で有名でもあるが、やはり代名詞と言っても良いほどのポイントは超がつくほどの天然と言うことである。 頭には、直しきれなかった髪の毛が触覚の様に立っている様子が更に天然キャラとして際立たせていた。
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