ツンデレ先輩と俺

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そんな話をしているとビルの屋上に、一陣の風が駆けぬけ木の葉が舞い上がり、風がやむとそこには好青年と言っても過言では無い爽やかな青いコートを身に纏った者が立っていた。 「フンッ……青いコート、と言うことは、貴様が『アシスト』か……」 「はい~~。今期からこの日本支部に転属してきた。エルハレム・グライハムです。よろしくお願いします。黒のお二人さん♪」 アルケミストリーズの中では、各隊員に部署があり、部署の見分け方として、コートの色がある。 実戦部隊……つまり最前線で敵、ヤエリアと戦う者が黒いコートを 情報伝達部隊……通称アシストは司令部からの任務を伝達やヤエリアの居場所など黒に伝えその他の雑務をこなす者が青いコートを 白いコートには幹部が、赤いコートは一般職員が、その他特殊な部隊があり多種多様な部隊がある。 「よろしゅう頼んますわ!No.05それにNo.50」 エルハレムはその顔とは裏腹にまだ覚えたての片言を喋る外国人の様に、付け焼き刃の関西弁で話し掛けながら二人に手をさしのばす……もちろん握手をするために。 「フンッ……御託はいい……状況報告だけして失せろ」 刹那は、冷たく言い、エルハレムの手を払いのける。 それを見たエルハレムは少し唸ってから口元を緩め言った。 「本部からは聞いてましたけど、くせ者のNo.5に物好きなNo.50、こりゃあ誰もあんさんらのアシストをやりたがれへんわけや……ほんまになんぎやわ」
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