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「以上報告。次の任務は別命あるまで待機……だそうです。」
「フンッ……報告が済んだんなら直ぐさま失せろ。」
刹那の刺々しい言葉が、静かにビルの屋上に響く。
「長居してほんま偉いすんませんなぁ。では、後ほど―…」
そう言い残すと、エルハレムはいつの間にか、姿形が見えなくなっていた。
「刹那姉さんも、これから仲間になるんだから……もっと―…」
「仲間はお前だけでいい!!……お前さえ居てくれさえすれば私は良いんだ///」
「まぁ……そう言われたら恥ずかしいけど……」
「さぁ……帰るぞ、明日は遅刻するんじゃないぞ」
「あっ……宿題!」
「ハハッ……本間げんきやな~」
二人がいたビルの向かいの高いビルの避雷針に器用に立ち、二人を見下ろしているエルハレムがそう呟く。
ピピピ…ピピピ…
エルハレムの電話が鳴り、折り畳んでいる電話を開け通話ボタンを押した。
「あっもしもし……エルハレム・グライハムっす……あっはい!!言ってたどうりの方達でしたわ!紅の目の魔女と黒双銃のJOKERは―…」
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