時は鐘なり…鐘?

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場所は変わり、魔界のある荒野。 「んむ、邪魔」 一人の青年が魔物の集団と戦っている。 白いその髪は短く、瞳は青い。身体はなかなか引き締まっているが、ごつい訳ではない姿。 黒い戦闘装束に、死神のローブに限りなく近い物を羽織っている。 「貴様…!」 「んむ?俺の眼前に立つとは偉く良い度胸だ、感服してやる」 魔物に膝蹴りし宙へ浮かばせ、魔物の集団に向かって蹴り飛ばす。 魔物相手であっても、まるで戯れるように戦い続ける青年。 「マダ…マダダ!」 「んむ…飽きた」 青年の瞳が紅くなる。 ただそれだけのことで周囲の温度が下がったように感じられる。 「ハハ…貴様モ我等ト同ジカ…!」 ?「……あ?『も』だと?」 聞き返した時には既に魔物達は居ない。 青年は、一瞬とも思えるスピードで勝ってみせたのだ。 それは、圧倒的力。 .
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