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「…誰?」
それはそうだ。
咲夜さんと歩いていたら、目の前の屍が累々な状況の青年が居るのだから。
日本語がおかしい?気にしちゃダメだ。
「んむ、お前ら敵か?」
「神なんて居ないが神に誓って断じて違うと否定しよう。咲夜も同じな」
「迷い込んだようなものです」
「んむ、そうか。なら仲良くしようか…俺も同じようなものだ」
…適当な人だ。
とりあえず名前くらいは必要だな。
「俺は御名。んでこのメイドが…」
「咲夜といいます」
「んむ…俺は傘」
「傘か…よろしくな」
「んむ」
固い握手を交わす。
挨拶も済ませたことだ…本題にでも入るべきだろう。
「傘は何故此処に?」
「知らないな。わかっていることは此処にお前ら以外は、敵しかいないことくらいだろうな、んむ」
ふと屍々を見る。
「まあ…そうだろうな。仲間と呼べるものはこの世界に居るはずもない」
咲夜&傘「え?」
何故か驚かれてしまった。
「貴方のような方が、他にも居らっしゃるのですか?」
「んむ…この世界で生きる力を持った奴が、他に居るのかよ?」
……一人だけ、いや、人と呼べるか不安な『人外的な奴』なら居る。
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