235人が本棚に入れています
本棚に追加
――あれは、レミリア様?
…蝙蝠の羽があり、白っぽい幼児的な服を着ているあの方は……。
「レミリア様?」
しかし何も答えない。
あの方はレミリア様のはずなのに。
気配も――、
「……違う。これは、」
「ん?どうした、咲夜」
――吸血鬼の力が感じられない。
『鬼』では無い、悪魔や魔物の…『魔』の力が満ちている。
「どうしたの?咲夜」
レミリア様の声で話すが、私にはわかる。
あの方はもっと可愛…もとい、カリスマ性に溢れた方なのだから。
「貴女は……貴方は、何なのですか?」
「……ん、俺からも聞こう」
私はナイフを構え、傘は拳を構える。
.
最初のコメントを投稿しよう!