始まりはいつも突然で

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――あれは、レミリア様? …蝙蝠の羽があり、白っぽい幼児的な服を着ているあの方は……。 「レミリア様?」 しかし何も答えない。 あの方はレミリア様のはずなのに。 気配も――、 「……違う。これは、」 「ん?どうした、咲夜」 ――吸血鬼の力が感じられない。 『鬼』では無い、悪魔や魔物の…『魔』の力が満ちている。 「どうしたの?咲夜」 レミリア様の声で話すが、私にはわかる。 あの方はもっと可愛…もとい、カリスマ性に溢れた方なのだから。 「貴女は……貴方は、何なのですか?」 「……ん、俺からも聞こう」 私はナイフを構え、傘は拳を構える。 .
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