235人が本棚に入れています
本棚に追加
「姉さん。俺はもう――「ダメよ」
否定される。され続ける。
「どうして……?なんで好きになっちゃいけないんだよ?!」
姉さんの顔が曇る。
困ったような、苦しいような顔だ。
「それが、どういうことかわかって言っているのかしら?」
「何を言って……」
「いつかは必ず別れが来るのよ。別の世界に居続けるなんて許されないの。
貴方は知ってるでしょう?私のこと」
そう、姉さんは恋をした。
いや……別の世界で、恋をしている。
今もまだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!