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逃げている途中、目の前にメイド服姿の女性を見付けた。
「…大丈夫?」
女性は足に怪我をしているようだ。
「いえ、この程度なら…。そういう貴方は大丈夫なのですか?」
「あ」
後ろから数匹の魔物が追ってくる。
武器の無い俺は慌てて逃げようとするが、目の前の女性を放っても置けない。
「…ちッ、逃げるぞ!」
「!…な、何をするのですか!」
俗に言うお姫様抱っこというやつだ。
途中で気付いたことなのだが、思い出すと恥ずかしい。
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