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「おい!要子!朝だぞ!」
うーん…。何か朝っぱらからハイテンションな人がいる。
私は眠い目を擦りながら瞼を開ける。
あっ。そうだ。
昨日から蜃さんと一心同体だったんだ。
私の部屋のベッドの上に昨日と同じ笑顔の蜃さんがいた。
「要子は朝弱いタイプか?
さっきお袋さんが朝飯の用意できたって呼びに来てたぞ!」
蜃さんは見た感じかなりチャラいのに喋り方はかなりの江戸っ子だ。
何か似合わない…。
「蜃さんて妖怪なのに何で茶髪なの?」
私は思った事を口にする。
蜃さんはキョトンとしてその後ガハハと笑った。
「何言ってんだ、要子!
ゲゲゲの鬼太郎だって茶髪じゃねぇか!
何らおかしい事じゃねえぞ!
それよりもお前さあ、天然って言われない?」
蜃さんは豪快に笑った後、それでも笑いを堪えられないという感じで喉をクックッと鳴らしながら聞いてきた。
「たまに言われる…。」
「だろうよ!」
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